アーカイブ:2008年 10月 25日
本稿は2008年05月10日に臨済宗東福寺派大本山・東福寺を訪問した時の訪問記です。九条道家により、東大寺の規模と興福寺の教化を兼ね備えるべく建立された本寺は、京都五山に数えられる屈指の大伽藍を誇ります。洗玉澗の深い渓谷に架かる臥雲橋や通天橋といった木造橋廊が織りなす空間は、平地の寺院とは一線を画す深山幽谷の趣を湛えています。相次ぐ火災の苦難を乗り越え、明治から昭和にかけて再建された本堂や庫裡は、禅宗様建築の粋を今に伝えており、本稿ではその歴史的背景と独自の景観について格調高く記述しております。
本稿は2008年05月10日に泉涌寺の塔頭を訪問した時の訪問記です。御寺・泉涌寺の山内に点在する九つの塔頭寺院を中心に、その歴史的変遷と魅力を概観します。伏見桃山から移転した即成院、丈六釈迦如来を本尊とする戒光寺、西国三十三所札所の今熊野観音寺、そして写経の道場として名高い雲龍院など、各寺院は応仁の乱や廃仏毀釈といった歴史の荒波を越え、皇室や時の権力者の庇護を受けつつ、独自の信仰を今日に伝えています。新春の七福神巡りでも知られるこれら諸堂の佇まいは、東山の静寂の中に、連綿と続く祈りの系譜を今に留めております。
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