アーカイブ:2009年 6月 11日
本稿は2008年5月12日の夜、京都を代表する花街である先斗町と祇園を散策した際の記録です。鴨川の護岸工事から始まった先斗町の成り立ちや、その独特な地名の由来(ポルトガル語説や鼓の音説)について触れつつ、石畳の細い路地にひしめく料亭や茶屋の風情を描写しています。また、八坂神社の門前町として栄えた祇園の歴史的背景や、伝統的建造物群保存地区としての景観保全についても言及。深夜の散策の締めくくりに、京都で希少な「四つ葉のタクシー」に遭遇するという幸運なエピソードを添えた、情緒豊かな紀行文です。
本稿は2008年5月12日にウェスティン都ホテル京都の数寄屋風別館「佳水園」へ宿泊した際の記録、第4回です。今回は、村野藤吾が設計した客室「雪の三」の内部構成と、ホテルと旅館の境界線上にある独特のサービス形態について考察しています。廊下のアルコーブに茶室の露地の感覚を見出し、限られた空間の中に開き戸、引き戸、襖を巧みに配置した村野建築のディテールを詳述。シンプルながらも計算し尽くされた障子の桟の意匠や、村野自身がデザインした照明器具など、機能性と数寄の美意識が共存する宿泊体験を格調高く綴っています。
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