アーカイブ:2009年 6月 27日
本稿は2008年5月13日、五百年以上にわたり皇居とされた「京都御所」を参観した際の記録です。平安京の当初の内裏から、北朝の光厳天皇が即位した里内裏「土御門東洞院殿」を基盤とする現在の地へと定着した歴史的変遷を詳述しています。江戸時代末期の安政2年(1855年)に再建された現存の殿舎群を中心に、平安の古制を追求した「紫宸殿」や「清涼殿」の復古的意匠と、そこに混在する江戸時代の建築技術(禅宗様の影響など)について鋭く考察。また、儀式の場としての正殿から、書院造へと移行した生活空間の「常御所」、歴史的な小御所会議の舞台となった「小御所」まで、朝廷の権威と日常が同居する壮大な建築空間を多角的に描き出しています。
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