徘徊の旅の中で巡り合った名所や史跡などの「場所」を文書と写真と地図を使って保存するブログ

丸太町十二段家



丸太町十二段家 (まるたまちじゅうにだんや) 2008/05/13訪問

Overview

This article describes a lunch visit to “Marutamachi Junidanya” on May 13, 2008, located near the Kyoto Imperial Garden. Between visiting the Sento and Kyoto Imperial Palaces, the author opted for the restaurant’s famous “Ochazuke” (rice with tea). The highlight was the hearty, freshly made Dashimaki Tamago (rolled omelet) served alongside a colorful assortment of Kyoto-style pickles and rice in a traditional wooden tub. The meal follows a classic ritual: enjoying the first bowl with pickles, then pouring roasted green tea (hojicha) over the second. The text also explains the origin of the shop’s name, derived from the twelve acts of the Kabuki play *Chushingura*, and notes the distinct historical lineage of this establishment from the Gion branch.

概要

本稿は2008年5月13日、京都御苑近傍の「丸太町十二段家」を訪れた際の食記です。仙洞御所と京都御所の参観の合間、旅の昼食として選ばれた「元祖お茶漬け」の魅力を紹介しています。看板メニューの出し巻き玉子のボリュームと温かな味わい、そしてお櫃で供されるご飯と多彩な季節の漬物。一膳目はそのままで、二膳目からはほうじ茶をかけて頂くという、京都らしい簡素ながらも贅を尽くした食体験を綴っています。また、屋号の由来が歌舞伎『忠臣蔵』に因むことや、祇園の十二段家本店との歴史的経緯についても触れ、京都の食文化の奥深さを描き出しています。

画像
丸太町十二段家 丸太町通に面した店の外観

 仙洞御所の見学を終え、大宮御所の正門から外に出たのが11時45分。次の京都御所の参観は13時30分から。まだ1時間30分あるので、昼食のため下立売門より京都御苑の外に出る。烏丸通を南に下り、烏丸丸太町の交差点を西に入ったところに丸太町十二段家がある。こちらの店のメニューには元祖お茶漬けと牛肉のしゃぶしゃぶ、そしてビーフステーキが並べられている。旅館の夕食と朝食は比較的しっかりしたものが出るので、旅先での昼食はそれほど重いものでない方が良いかと考え、この店のお茶漬けを選んだ。もっとも、あまり京都御苑から離れることもできず、さらに料理が出てくるのに時間がかかるお店も困る。このような事情でこちらの店となった。昼は11時30分からの営業なので、店についた12時20分頃には、既にお客さん数名が席を待っていた。お客さんの八割は女性という感じであった。店内は民芸調にまとめられている。程なく席が用意され、一番簡単なすずしろをお願いする。

画像
丸太町十二段家 元祖お茶漬け すずしろ

 出し巻き、赤出し、お漬物盛り合わせ、ご飯はお櫃で出される。この他にお茶の入った急須が運ばれる。出し巻き玉子は見た目よりボリュームがあり、暖かいまま出されるので非常に美味しい。これだけ混雑する昼時に作り置きでない出し巻き玉子を全ての客に出すということから店の看板メニューとしていることが伝わる。まずは温かいご飯をそのまま漬物と赤出しで頂く。お漬物の種類が多く楽しめる。二杯目からお茶を掛け、少しづつお漬物をのせて食べる。お茶の種類は、最初に出されたのと同じほうじ茶であった。このようにして食べるとどのお漬物も美味しいことが良く分かる。ご飯をお替りして最後のお茶漬けを頂くとほぼ満腹という状況になった。昼からお茶漬けだけで本当に腹にたまるのかのかという疑いもあったが、十分に満足のいく昼食になった。
 ちなみにしゃぶしゃぶの発祥の店といわれている祇園の十二段屋本店とは直接関係はないようである。HP上のあゆみを見ると、大正のはじめに四条祇園町で、丹後家という甘味屋が始まりと説明している。

丹後出身の先代主人が若年より菓子職の経験を持ちその技術を歌舞伎忠臣蔵に因み甘党十二段の工夫をし供しましたところ、お客様から十二段目まで全部食べ終えた者はただになるというような面白いうわさも立ち、屋号もいつの間にか甘党の十二段が十二段家と変わってしまったようでございます。

場所柄朝帰りの酔客から、お茶漬けを頼まれることがありありあわせの浅漬けでご飯を出したところ、大変人気になった。これが丸太町十二段屋の評判のお茶漬けのはじまりである。
京都はなかなか難しい。

画像
丸太町十二段家 お櫃と急須

「丸太町十二段家」 の地図





丸太町十二段家 のMarker List

No.名称所在地緯度経度
  丸太町十二段屋 35.0172 135.7585
    

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


Warning: Undefined variable $user_ID in /home/vinformation/vinformation.net/public_html/blog/wp-content/themes/blogpress_tcd10/comments.php on line 160

 

アーカイブ

カレンダー

2009年6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

最近の投稿

カテゴリー